ゴジュラスVSデスザウラー

デスザウラーがその圧倒的な強さを示したのはゴジュラス駐屯基地の戦いだと思う。
当時の格闘王だったゴジュラス。しかも歴戦の猛者が乗る大部隊をたった一機で撃破した。
一方的に。

ゴジュラスとデスザウラーは「肉食恐竜型」という点で共通する。大きさも近い。
それでいてここまでの圧倒的差を見せられたのだから、ゴジュラスにとっては屈辱の一戦であった。

さてゴジュラスVSデスザウラーの戦力比較は、ゾイドバトルストーリー3巻に示されている。

・ノーマルタイプなら8機
・MK-II(量)なら5機
・MK-II(限)なら2機

この機数で計算上はデスザウラー1機と互角に戦えるそうだ。
どういう計算でこうなったのだろう。
今回は「ノーマルタイプ8機VSデスザウラー1機で互角」とされている部分を考えたいと思う。

両機の強さを比べると、大相撲の横綱とわんぱく相撲のチャンピオンくらいの差があるんじゃないかと思う。
特性が同じなので力量差がモロに出てしまうのがゴジュラスにとっては厳しい。

それでも一応、ゴジュラスは油断できない相手だとは思う。
なぜなら、デスザウラーがゴジュラス駐屯地を襲撃した戦いからそう思えるのだ。
帝国軍は24ゾイドによる偵察を徹底していた。偵察部隊はゴジュラスの位置を最優先で調査しデスザウラーに伝えていた。
これはやはり、ゴジュラスがデスザウラーを損傷させる可能性が「わずかだがある」ということなのだろう。

とはいえ、私のイメージではゴジュラス8機で互角に戦うのは厳しいんじゃないかと見ている。

この図のようにデスザウラーとゴジュラス部隊が進んで、やがて距離が詰まって交戦するとする。
この場合、荷電粒子砲を撃たれて8機まとめて消滅しそうである。
荷電粒子砲はこのように部隊単位で消滅させてしまうのが恐ろしいところだ。

荷電粒子砲がある限り、ゴジュラスは「密集」する事は自滅に等しい。
では分散させればどうか。例えば4機と4機の2部隊に。

こうすれば一気に全滅する事態は避けられよう。
ただこれも……、片方の部隊を荷電粒子砲で消滅させ、残りの部隊を格闘戦で倒せばデスザウラーが楽に勝つと思う。

ゴジュラス4機では格闘戦で勝つのは厳しいだろう。
デスザウラーが接近戦でゴジュラスを倒すには「爪で引きちぎる」「尻尾でぶちかます」「頭部の砲を当てる(※)」のいずれかで良い。
※これは出力を上げて撃てばシールドライガーを貫く位の威力がある。ゴジュラス駐屯基地での戦いにおいてもデスザウラーはこれでゴジュラスを破壊した。

ゴジュラスが4機で4方向から攻めたとして、デスザウラーは3方向の敵までは同時に対処できる。
1機を爪で引き裂き、もう1機を尻尾で吹き飛ばし、更に1機を頭部砲で倒す。こんな事が可能だ。
(腕は二本あるので理論上は4機を同時に倒せるが、そこまでは上手く行かないだろう)

四方向から攻めても3機はすぐにアウト。
難を逃れた1機のゴジュラスはデスザウラーにアタックできる……。
だがデスザウラーの防御力なら、ゴジュラスからの一撃程度は余裕を持って耐えるだろう。
なので「3機同時に倒す」→「生き残ったゴジュラスから一撃もらう」→「耐えたデスザウラーが振り向いて反撃、ゴジュラスを倒す」と推移すると思った。

 

では3つに分散させれば。

3機、2機、3機。
こうなると1つの部隊を倒されても5機または6機残る。

いっそ4つに分散。

2機、2機、2機、2機。
これだと荷電粒子砲を逃れるゴジュラスは確実に6機……。

ただ、分散するというのはそれはそれで危険でもある。
例えば4部隊で攻めるゴジュラスに対し、中央のどちらかを破壊。
その後に、

矢印のように移動し、その位置の部隊と交戦し撃破する。
デスザウラーはゴジュラスよりも足が速い。なので3、4の部隊が到着するよりも先に1部隊の位置に移動できる。
遅れて現場に3、4の部隊が到着しても4機では倒せない……。

 

そもそも、ゴジュラスでデスザウラーを倒すにはどうすれば良いのだろう。
火器は論外。最大火力の72mm連射砲でも傷一つ付かないだろう。
至近距離から装甲の隙間を狙えばあるいは……という気はするが、激しく動く中でこれは困難だ。
インテークファンもノーマルの武器では狙いにくい……。

格闘戦でも極めて厳しいだろう。ただ、体当たりでもぶち噛ませばデスザウラーをグラつかせるくらいは可能だろうか。
私は、ここに可能性があると思った。逆に言うと、ここくらいしか可能性がない気がする。

8機で攻めるなら……、8方向から攻める。

やはり中央の機が荷電粒子砲でやられるだろう。その後……、

この図で言うと上側の3機に接近して撃破するだろう。

この時点でゴジュラスは4機が健在。
この4機は、全力でデスザウラーの元へ急行しているものとする。
上側の3機がやられる間に健在の4機が現場に到着すれば、ここからゴジュラスの反撃が始まるかもしれないと思った。

「1機が体当たり」→「デスザウラーはグラ付くだけで健在だが……、グラついた瞬間に更に別の一機が体当たり」
これをエンドレスで行う。
こうして「グラつかせる→その瞬間更に追い討ち」をすればあるいは……。

デスザウラーそのものを破壊するのは残念ながらゴジュラスでは無理だと思う。
ゴジュラスにとってデスザウラーの装甲は硬すぎる。
ただデスザウラーの意外な弱点はコックピット位置が高い事だと思う。
どういう事かというと、衝撃を受けた際は上の位置であるほど大きく揺れる。
ゴジュラスが体当たりを続けコックピットを揺さぶり続ければ、そのうちパイロットが気を失うかも……。

ウルトラキャノン砲を受けた際には、トビー・ダンカンでさえ気を失いかけた。
なのでパイロットの無力化による撃破は不可能ではないと思う。
もちろんデスザウラー側が意地を見せて返り討ちにあう可能性も高いのだが……。

 

問題は8方向から攻める事が可能かということだが……、これは多分無理だろう。
このフォーメーションは相手に気付かれないことが必須条件だ。
デスザウラーはゴジュラスの存在に気付かないまま前進しているのでこのようなフォーメーションができている。

だが、ゴジュラスのような巨大なゾイドでこれをするのは極めて難しい。
デスザウラーは3Dレーダーがあって索敵力はそれなりにあるので、ゴジュラスほどの巨大ゾイド8機の存在に気づかないというのはありえない。
ただ、「もしもそのような状況を作りさえすれば」という条件においては、確かにいい勝負ができる可能性があるのかも……。

「ノーマルゴジュラス8機VSデスザウラー1機で互角」

複数機で連続して休みなく体当たりをすれば、デスザウラー自身は無傷でもパイロットの意識を奪うことは可能。
その為には最低でも4機の犠牲が必要。4機の犠牲で一瞬の隙を作り、残りの機が寸分の狂いもなく連携すれば可能性はある。

ということで今日はゴジュラスとデスザウラーをそんな風に考えてみた。
MK-IIについては次回に考えたい。

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