廃艦所要弾数

前回のコラム(素早い動き、共和国軍のスーパーヒーロー)の続き。

前回のコラムでは戦艦大和について少し話した。
さて知っておくと面白い軍事用語(戦艦用語)に「廃艦所要弾数」というのがある。
これは戦艦の主砲で敵艦を撃った時、だいたい何発くらいで廃艦に追い込めるかという数のことだ。

大和型戦艦(46cm砲)の場合、重巡洋艦に対しては4-5発程度。戦艦だと9-16発程度でその状態で追い込めると想定されていた。
(46cm砲を防げる装甲を持った艦は存在しない……のだが、一発当てて穴を開けたところで船には「予備浮力」があるので簡単には沈まない。よってこの数が必要なのだ)

 

この概念をゾイドで考えると面白いと思った。
廃艦所要弾数……いや艦じゃないので「廃ゾイド所要弾数」とでもすべきだろうか……?

例えばレッドホーンの砲をゴジュラスに撃てばどうなるか。一発では決定打にならないがダメージは与える。
じゃあ完全沈黙させるには何発撃てばいいのか?

ゴジュラスが覚悟を決めて突撃してくれば、廃ゾイド所要弾数に到達するより先に格闘戦に持ち込まれる。だから負ける。
ただレッドホーンは大型砲を二基持つ。ニ連装と三連装砲だから合計5門。しかも旋回可能で射角は広い。
だから射撃の神様的な名砲手が乗り込めばあるいは……という感じもする。

逆に、ゴジュラスの腰の76mm連射砲はレッドホーンに何発撃ち込めば倒せるのだろう。
バトストでは横っ腹に撃ち込んで倒すシーンがあったが、これは超連射でかなり撃ち込んでいた。

ゴルドスは105mm砲を何発当てればアイアンコングを倒せるだろう?
電子要塞ゴルドスだから命中率は期待できる。ミサイルさえ回避できればあるいは……。

そしてデスザウラーは?
誰のどの砲で何発撃てばいいのだろう?

また、廃ゾイド所要弾数は完全破壊する概念だ。
そうではなく、これをすれば一応防衛は成功するという「撤退所要弾数」を考えても面白いと思う。

 

このように考えていくと、一見勝てそうにないゾイドでも攻略や防衛の糸口が見えてきそうで面白い。
更に撃つ側の砲も、連射速度はどの程度か。射角はどれだけあるか。そういったことを考えればますますはかどると思う。

 

マッドサンダーになると、「荷電粒子砲を受け止める」という段違いの防御力なので、これはもう通常の火器では現実的に言って突破できない感じがする。
ただ通常時(ハイパーローロングチャージャーを回していない時)や、あるいはシールドが最高の時でも非装甲部(灰色以外の部分)を狙えば可能性はわずかにある。
難度は極めて高いがゼロではない。

唯一、キングゴジュラスだけはやっぱり鉄壁かなぁという感じもしてしまうが……。

 

やっぱり、旧式機や格下機が敵を仕留めるのはロマンにあふれると思う。
どんどんマニアックになってしまうが、戦記のゾイドにはこういう考えもとてもよく馴染む。
こんな要素を考えて、色んな戦術を駆使して挑んでみたいものである。脳内バトルを加速させていきたい。

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