ディバイソンのモチーフ

ディバイソンのモチーフは何だろう、と思った。

いや箱に「ディバイソン(バッファロー型)」って書いてあるだろ。
「バッファロー型だろ」
と思われるかもしれない。いや、そうではなくて。

私は最近知ったのだが、バイソンとバッファローは違う動物であるらしい。
この情報を知ると、ディバイソン(バッファロー型)という表記がちょっと謎めいてくる…。
バッファローなのかバイソンなのか。一体どっちなのだ……。

バッファローとバイソン、共に大型で強いウシなのだが、

バイソン

バイソンは肩が大きく盛り上がっている。だが角は小さい。

バッファロー

バッファローは肩が平坦だ。だが角は湾曲した巨大で立派なものを持つ。

こう見るとけっこう違うものだ。
ただ、この二つは混同される事も多いらしい。

「バッファロー」は「大きくて強くい牛の総称」みたいに使われる事も多いそうだ。
だからバッファローはもちろんバッファローだし、バイソンも大きくて強い牛だからバッファローと呼ばれるらしい。
でも実際は別の生き物であると。
実にややこしい。

 

ディバイソンは盛り上がった肩と巨大な角を持ったゾイドだ。
これはバッファローとバイソンの両方のイメージを使っている。
「ディバイソン(バッファロー型)」という曖昧な表現はあえてなのかもしれない。
両方のイメージを使ってるんだよ、という。強い牛の強い部分を掛け合わせたまさに最強の牛なんだよ、というメッセージが込められているのかも……。

また、バトスト的に言うと超簡易キメラと考えても面白いかもしれない。
バッファロー型野生体とバイソン型野生体のハイブリット。
といっても同じウシ型コアだから「融合」というより遺伝子情報を一部移植して「調整」する程度。
もちろんそんな措置がされたのは対デスザウラー用に少しでも強くする為……というような感じで。

もしくは………、バイソンについて調べていると面白い生物を知った。
先に出したバイソンの画像は、現在アメリカやカナダに生息している「アメリカバイソン」だ。大きく盛り上がった肩と小さな角を持つ。
これが現代のバイソンだが、昔の地球には「ジャイアントバイソン」という盛り上がった肩と超巨大な角を持ったバイソンが居たそうだ。


ジャイアントバイソンの骨格。画像はwikipediaより。

これ、なんかもう凄まじい角をしている…………。
骨格なのに突撃してきそうな大迫力だ。パワフルすぎる。やる気に満ち満ちている。
ティラノサウルスと対峙してもいい勝負ができそうだ。少なくとも怯まず全力で挑んでくれそうな頼もしさがある。

アメリカバイソンの角は大きくても60cm位でしかない。一方ジャイアントバイソンの角は最大で2m以上にもなったらしい。3倍以上もある。
2mの大きさというのはバッファローの角よりも大きい。
また、胴回りもアメリカバイソンよりガッシリしていて極めて丈夫とのこと。
同時代のあらゆる肉食獣を撃退できたという説もあるそうだ。
まさに最強の牛といえる。

こんなに強いジャイアントバイソンだが、アメリカバイソンとの競合や氷河期の終焉が原因で絶滅してしまったそうだ。
個として強くとも種としては勝てなかったわけだ……。

もしかして、ディバイソンは現在の動物ではなくマンモスなんかと同じく「少し古い時代の絶滅種」がモチーフなのかもしれない。
個人的には、ちょっとそっちの方がイメージ的に合致するかもしれない。
強くてパワフル。そんなディバイソンにはより強力なバイソンの種を選びたい気がする。

ジャイアントバイソンを知ると、デスザウラー対ディバイソンの戦いがより白熱して思えてくる。

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