メカ生体ゾイド・ヘリック共和国部隊カラー(中央大陸戦争時代)

規律の取れたカラーは見ていて気持ちが良い。

前回のコラムで、メカ生体ゾイド時代のゼネバス帝国部隊カラーを考えた。
今回はそれに続き、ヘリック共和国のカラーを考えてみたい。

帝国に比べると、共和国は比較的ゾイドの色に規制が少ない。比べるとカラフルな感じがする。しかしバラバラかといえばそういうわけでもない。
何となく共和国らしいカラーというのはある。それを細かく分類して確定していきたいと思う。

国色は青だと思う。
青を使用していない共和国ゾイドも多い…が、敵国にはほとんど採用されていないカラーであり、特徴的な使用法をされているゾイドも多い為、そう思った。

「国色を青」とした所でゾイドのカラーリングも考えてみたい。
ただ、暗黒大陸編を境に共和国ゾイドのカラーは大きく変化している。
新たな敵との戦いに向け、共和国軍は大規模な軍備再編を行った。また「新生共和国軍」と自らを名乗った。
ここで大きくカラー規定の変更があったのだろう。従って分けて考えたい。
今回は、まず開戦~ゼネバス帝国との決着がついたZAC2051年3月(ニカイドス島の戦い)までのカラーリングを考えたい。
中央大陸戦争時のカラーだ。

こうして一覧にすると、やっぱり帝国側に比べてカラフルだ。だが何となくな統一感はやはり感じられる。

帝国の時と同じく、同じような色をしたゾイドを集めて分類していきたいと思う。
分かりやすいものから分類していこう。

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まず、「強化装甲:クリアブルー 装甲:銀 内部機構:黒」のゾイドを集めてみよう。
このカラーリングは非常に特徴的かつ分かりやすい。ここには、共和国24ゾイドが該当する。

[メガトプロス、バトルローバー、ネプチューン、サンドスピーダ]
の4種。※サンドスピーダは強化装甲が無いのでクリアブルーは未使用

このカラーリングを用いたゾイドは他にない。共和国24ゾイド専用カラーとみて良いだろう。

ただ、厳密に言うとネプチューンのみこの法則から外れる。
ネプチューンは、「強化装甲:クリアブルー、装甲:黒、内部機構:銀」というカラーをしており、装甲色と内部機構色が反転している。
ネプチューンの色は左のものだが、厳密に他機と統一するなら右のようになるべきだ。

なぜネプチューンだけ反転したのだろう?

厳密な法則は後回しにしたい。ひとまずは、このカラーが共和国24部隊専用カラーであるというのは間違いないだろう。

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次に、「装甲:灰、その他:青」のゾイドを集めてみよう。
このカテゴリーも分かりやすい。

[ショットダイル、カマキラー、キャノッサ、シーバトラス、ハイパーシーザス、ウォータースパイダー、サラディン、クロスウイング]
の8種が該当する。

全てのアタックゾイドが集結した。この色は共和国アタックゾイド専用のカラーだろう。

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次に、「コックピット:クリームホワイト、ボディーフレーム:灰、その他:黒」のゾイドを集めてみよう。

[ガリウス、エレファンタス、グランチュラ、ゴルゴドス、ハイドッカー、スパイカー]
の6種が該当する。


いずれも極初期の小型ゾイドだ。

ここに該当していない極初期小型ゾイドもいる。
[グライドラー、アクアドン、ペガサロス、フロレシオス]
の4種だ。
これらのカラーを見てみると、「コックピット:クリームホワイト、ボディーフレーム:灰、その他:青」となっている。

かなり近しい配色パターンだが、黒を使用しているか青を使用しているかが違う。
しかし、分類された機の特徴を比べると見えてきた。
どうやら「黒を使用しているのは陸軍機」「青を使用しているのは海/空軍機」のようだ。

初期小型ゾイドは「コックピット:クリームホワイト、ボディーフレーム:灰色」という部分は統一されており、その他部分は陸軍と海/空軍で分かれているようだ。

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次に、「装甲:白 内部機構:青または黒、武器:金」のゾイドを集めてみよう。

[シールドライガーMK-II、コマンドウルフNew、ベアファイターNew]
の3種が該当する。

いずれも改良型ゾイドだ。このカラーはMK-II用のカラーなのだろう。
というか、このカラーを持つゾイドに関しては箱裏の説明に明確に「MK-II部隊用カラーである」と設定が載っているので間違いない。

ただ疑問も残る。共和国軍には、他にもMK-IIゾイドがある。ゴジュラスMK-IIだ。

ゴジュラスMK-IIは、なぜMK-II部隊用カラーをしていないのだろうか。

ゴジュラスMK-II(限)から考えよう。「装甲:茶 内部機構:こげ茶 武器:灰」をしている。
このゾイドは「限定型」というのが特徴だ。
当初から量産を念頭に置いた機体ではない。おそらく最重要部隊などに配備された特別機であり、一般部隊であるMK-II部隊とは違う。
そう考えると、全く異なるカラーをしている事も納得できると思う。

量産型はどうだろう。「装甲:白 内部機構:黒 武器:クリームホワイト」をしている。
MK-II部隊カラーにある程度似た感じもするが…。
装甲と内部機構の色は共通する。それでも共和国MK-II部隊が特徴的に用いている青と金を使用していない点は疑問が残る。

考えられるのは就役時期の差だろうか。 ゴジュラスMK-II(量)の方が就役は圧倒的に早い。
後になってカラー規定が更新され、「青を使う」「武器は金」と改定されたのかもしれない。
ゴジュラスMK-II(量)は初期のMK-IIゾイドだから、その頃は色の法則が違っていた。
後期に製造されたゴジュラスMK-II(量)は、もしかすると金色のキャノン砲と青い内部機構で塗られていたかもしれない。

ただ今のところこんなカラーは確認できておらず、憶測の域を超えないのだが…。

両ゴジュラスMK-IIに関しては、ひとまずこのように考えたい。
限定型は特別機かつ少数機なので、規律に則った部隊カラーではなく現地カラーがキットに採用された。
量産型はMK-II部隊用カラーだが、就役時期が早かったので後のカラーとは少し法則が違う。

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次に、「装甲:水色 内部機構:灰色~黒 格闘用武器:白」のゾイドを集めてみよう。

[ダブルソーダ、シールドライガー、レイノス]
の3種が該当する。

この三機のカラーが共通している理由は何だろう。
いずれも、帝国の特定の機種に対抗して開発された点で共通している。
ダブルソーダはサイカーチスに。シールドライガーはサーベルタイガーに。レイノスはレドラーに対抗して生まれた。

この事から、特定の敵に対抗して生まれたゾイドにはこの配色が用いられると思う。
ただ、疑問がないわけではない。デスザウラーに対抗して生まれたマッドサンダーはこの配色を用いていない。
何故だろう。

ダブルソーダ、シールドライガー、レイノス。そしてマッドサンダー。
これを見ていると分かった。水色をした三種のゾイドは、対抗機であると同時に「同クラス・同タイプの機体」でもある。

もっと言うとダブルソーダとシールドライガーは帝国機のコピー改良機だ。
シールドライガーはそのように設定されている。
ダブルソーダには明確な設定はないが…、サイカーチスと脚の形が全く同じなので鹵獲機を解析してコピー改良したのは確実だと思う。
レイノスは……、どうだろう。設定はないしレドラーと同じパーツも使用していない。ただ内部機構的には随分と参考にされているのかもしれない。

そんなわけで、このカラーは「対抗機配色」だと思う。更に「同クラス・同タイプ」「コピー改良機」という要素を併せ持っている機に与えられる配色なのだろう。
マッドサンダーは対抗機という点では該当するものの、その他の要素で当てはまらない。

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ここからは、同じ色を集めるのではなく、クラス単位で見ていきたいと思う。

まず、重装甲スペシャル級ゾイドを集めよう。
[ゴドス、ガイサック、バリゲーター、スネークス、プテラス、カノントータス]
の6種だ。(ダブルソーダは先に対抗機配色としたので省いている)

ゴドス、ガイサックは、「装甲:濃紺またはミディアムブルー、ボディーフレーム:灰」
バリゲーター、プテラスは、「装甲:濃紺 内部機構:クリームホワイト」
カノントータスは、「装甲:黒 内部機構:緑」
スネークスは、「装甲:緑、内部機構:灰」
をしている。

ゴドス、ガイサックのカラーが共通しているのは興味深い。
私はこのカラーが重装甲スペシャル級の標準カラーだと思った。
残りの4種類は何らかの理由があって別のカラーになったのだと思う。

バリゲーターとプテラス、このカラーは何か。
極初期小型ゾイドは、陸軍と空/海軍でカラーを変えていた。おそらく重装甲スペシャル級も同じなのだろう。
この色は重装甲スペシャル級の空/海軍標準カラーだと思う。
バリゲーターやプテラスも、中には陸軍に納入された機もあっただろう。もしかすると、

そこではこんなカラーをしていたかもしれない。 

カノントータスとスネークスはどうか。共に主として陸軍が使用するゾイドだ。ゴドスと同じカラーで良さそうに思える。
だが違う。全く違う緑色をしている。
強いて考えるなら、両ゾイドはこのクラスとしてはかなり革新的な性能を持っていた。
「高いステルス性を持つゲリラ戦用ゾイド」「このクラスとしては破格の砲撃力・防御力を持つ戦車」という小型ゾイドの新世代だった。
なので色が改定されたのだろうか。

あるいは就役時期の差かもしれない。ゴドスやガイサックはかなり開発期の古いゾイド。対してスネークスやカノントータスは比較的新しい。
その時代にはカラー規定が改定されていたのかもしれない。
こちらの方が説得力が強いだろうか。

そういえば学年誌で初紹介されたカノントータスはこちらなのだが、

色が制式機と違う。緑を全く使っていない……というか、ややゴドスやガイサックに近い感じもする。(青みがかなり低いが…)
開発中にはゴドスやガイサックと同じカラーで塗られる予定だった…が、完成した頃にはカラー規定が改定されていたのかもしれない。
だから緑になった。

ゴドスやガイサックでも、後期生産機は新しいカラーを使っていたかも…。

ただ今のところこんなカラーは確認できておらず、憶測の域を超えないのだが…。

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次に、ハイパワーユニット級を見たい。
[コマンドウルフ、ベアファイター、ゴルヘックス、アロザウラー]
の4種だ。(既に分類済みのコマンドウルフNew、ベアファイターNew、レイノスは省いている)

この4種類のゾイドを見ていると、「装甲:ライトグレー 内部機構:黒系の色」で塗られているゾイドが多い。
コマンドウルフ、ゴルヘックス、アロザウラーだ。
「装甲:ライトグレー」というのは、ハイパワーユニット級の標準カラーだと思う。
ただ内部機構の色は「黒系の色を使用する」といっても各機ごとにかなり差がある。内部機構の色については後でまた考えたい。

ベアファイターが例外になってしまった。「装甲:茶 内部機構:緑 武器:灰」というかなり特徴的なカラーをしている。
私は正直、ベアファイターは標準カラーで塗った方が良かったと思っている。

こんなカラーの方が似合っていると思うのだが…。

まぁ、私の好みは置いておいて色の考察に戻ろう。
ベアファイターはかなり特殊な色をしている。ゴジュラスMK-II(限)と似ているが何か関係があるのだろうか。
ここでの結論は難しそうなので、後でまた考えたい。

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最後に、大型ゾイドを考えよう。
[ビガザウロ、マンモス、ゴジュラス、ゴルドス、サラマンダー、グスタフ、ウルトラザウルス、ディバイソン、マッドサンダー]
の9種だ。(既に分類済みのゴジュラスMK-II(限)、ゴジュラスMK-II(量)、シールドライガー、シールドライガーMK-IIは省いている)

ビガザウロは、「コックピット:クリームホワイト 内部機構:青 ボディーフレーム:灰 武器:クリームホワイト」
マンモス、ゴルドス、ウルトラザウルス、ディバイソン
は、「装甲:黒 内部機構:濃緑またはミディアムブルーまたは灰 ボディーフレーム:灰 武器:灰」
ゴジュラス、グスタフ、マッドサンダーは、「装甲:灰 内部機構:緑またはミディアムブルーまたは灰 武器:黒」
サラマンダーは、「装甲:青 強化装甲部/翼:灰」
をしている。

ある程度まとまっている所から考えたい。

装甲が黒いゾイドと灰色のゾイドがある。

ちょうど配色が逆になった感じがする。この違いが生まれる理由は何だろう?
これを考えた時、もしかすると装甲の防御力かもしれないと思った。
例えばゴジュラスはレッドホーンの巨砲にも耐える防御力を持つ。それまでの機体より格段に向上した防御力だった。

大型ゾイドの装甲強度を表にすると下のようになると思う。おおまかには正解だと思う。

灰色装甲を持つゾイドが装甲防御力を引き上げた機体という事が分かると思う。
(サラマンダーは飛行ゾイドなので、ある程度防御力は犠牲になっているものと推測した)

ゴジュラスはマンモスと比べ格段に強固な装甲を誇る。そして次級ゴルドスは、ゴジュラスとほぼ同等の装甲を持つだろう。
偵察用ゴルドスが戦闘用マンモス以上の装甲を持つ事には異論があるかもしれない。
ただ「マンモス145t」「ゴルドス199t」という数値を見ればゴルドスの方が分厚く強固な装甲を持っている事は想像に難くない。
ちなみにビガザウロは131tであり、こう見ると意外とマンモスの装甲はあんがい薄そうだと思える。機銃程度しかはじき返せないのかもしれない。
それを証明するように、戦力比較表の対レッドホーン線においては「マンモス3機とレッドホーン1機」「ゴルドス3機とレッドホーン1機」が互角と表記されている。
戦闘用マンモスと偵察用ゴルドスが互角の戦力というのは、ゴルドスが強固な装甲で長時間耐えるからかだと思われる。

グスタフ、マッドサンダーについては明らかに従来機よりも装甲が厚い。超防御力を持つと強くアピールされた機種だ。
灰色装甲の機体は、従来機より格段に装甲防御力がアップした機体であるとしたい。

内部機構の色については謎だ。この点は後でまた考えたい。

 

さて、残る二機、ビガザウロサラマンダーはどうだろう。

ビガザウロは「コックピット/武器:クリームホワイト ボディー:青 フレーム:灰色」をしている。
これはガリウスなどの極初期小型ゾイドのカラーに近い。

というか、フロレシオスのような「海/空軍機カラー」と全く同じだ。
ビガザウロは最初の大型ゾイドだ。なのでこの頃はカラー規定がなく、小型ゾイドと同じようなカラーで塗られたのだろう。
後に大型ゾイドはやっぱり分けようとなり、マンモス以降は独自のカラーになったのだと思う。

ただ、なぜ陸軍機カラーではなく青い海/空軍機カラーなのだろうか。
ビガザウロは一応は海上航行力を持つ。なので海軍機とも言えるのだが………、しかしそうはいっても最大納入数は陸軍だろう。
海上航行力は「時として使用される」程度でしかない。
それでも海軍機カラーが採用されたのは、「史上初の大型ゾイドにして水陸両用能力を持つ」という事で技術力アピールをしたくて青くしたのかもしれない。 

 

サラマンダーはどうだろう。

大型ゾイドとしては唯一の飛行ゾイドだ。「この時期の大型ゾイド空軍標準カラーである」という考え方もできる。
それに加えてもう一つの説も思いつく。
サラマンダーは全身が青い。
全身を青で固めたサラマンダー。この配色はこの時期のゾイドとしてはかなり特徴的だと思う。

「共和国の国色は青」と推測した。これが正しいとして、全身に青を使用したサラマンダーのカラーはとても深い意味があると思える。
青を部分的に浸かっている大型ゾイドは他にも居る。
ビガザウロのボディーゴジュラスの腕や爪ウルトラザウルスの脚部。これら青系の色をしている。

基本的に大型ゾイドの内部機構の色は灰か緑が採用される事が多い。
その中で少数派ながらも青を使ったゾイドがいる事には大いに注目したい。

最初は、やはり「海/空軍の機体は青系になる」のではないかと思った。特にウルトラザウルスは海軍での運用が印象的だった。
しかしゴジュラスは違う。明らかに純陸軍機だ。

思うに、大型ゾイドで青系を採用したゾイドは、技術的に革新的な機構を有している。
共和国大型ゾイド開発史において特に技術革新が起こったのはビガザウロとサラマンダーだろう。
ビガザウロは、せいぜいガリウスやエレファンタスの大きさしか居なかった時代において初めて登場した巨大ゾイドだ。その機構は革新的だったに違いない。
サラマンダーもまた、飛行ゾイドの常識を覆す革新的名機だった。

青系の色を使うゾイドは、何らか技術的に革新があった機体なのだと思う。
「共和国の国色をこのように使っている」と考えても説得力がある。
こう考えた上で、ゴジュラスとウルトラザウルスの青も考えよう。青系を採用している場所を整理しよう。


ゴジュラス:腕と足の爪、ボディフレーム、尾の先
ウルトラザウルス:脚部、飛行甲板、魚雷発射管

全身ではないが、部分的に使用している。
やはり青が使用されている部分は技術革新があった部分だと思う。
ゴジュラスは、「従来機にはない圧倒的な格闘戦能力を付加した」という技術革新。それを為した部分は強力な爪と脚、そしてこれまた格闘戦で威力を発揮する尾だ。
また、ボディが非常に頑丈で驚異的なタフネスを誇った。
ウルトラザウルスの脚部や飛行甲板は、「従来機の2倍以上の重量を歩かせる強靭な脚部」「飛行ゾイドを運用できる」という技術革新だろう。

大型ゾイドで青を使用する=技術的革新なのだろう。
「技術革新があった部分は優先的に青が使用される」説をここでは採用しよう。
先ほどはビガザウロで「技術力アピールをしたくて青くした」説を書いた。
しかしこうして青色の意味を考えていると、「技術革新の色を使った」という説の方がしっくりきそうだと思った。

これにて、ひとまず大型ゾイドは全て分類できた。

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さて、ここまでをまとめよう。

■24部隊カラー=強化装甲:クリアブルー 装甲:銀 内部機構:黒
  メガトプロス、バトルローバー、ネプチューン、サンドスピーダ

■アタックゾイドカラー=装甲:灰 その他:青
  ショットダイル、カマキラー、キャノッサ、シーバトラス、ハイパーシーザス、ウォータースパイダー、サラディン、クロスウイング

■初期小型ゾイド(陸軍)カラー=コックピット:クリームホワイト ボディーフレーム:灰 その他:黒
  ガリウス、エレファンタス、グランチュラ、ゴルゴドス、ハイドッカー、スパイカー

■初期小型ゾイド(海/空軍)カラー=コックピット:クリームホワイト ボディーフレーム:灰 その他:青
  アクアドン、フロレシオス、グライドラー、ペガサロス

■初期MK-IIカラー=装甲:白 内部機構:黒 武装:クリームホワイト
  ゴジュラスMK-II(量)

■後期MK-IIカラー=装甲:白 内部機構:黒または青 武装:金
  シールドライガーMK-II、コマンドウルフNewType、ベアファイターNewType

■対抗機カラー=装甲:白、内部機構:黒 武装:クリームホワイト
  ダブルソーダ、シールドライガー、レイノス

重装甲スペシャル級ゾイド(前期)カラー=装甲:ミディアムブルーまたは濃紺 ボディフレーム:灰
  ゴドス、ガイサック

重装甲スペシャル級(海/空軍)カラー=装甲:濃紺 内部機構:クリームホワイト
  バリゲーター、プテラス

重装甲スペシャル級ゾイド(後期)カラー=緑を使用する
  カノントータス、スネークス

■HIユニット級カラー=装甲:ライトグレー
  コマンドウルフ、アロザウラー、ゴルヘックス

■大型ゾイド標準カラー=装甲:黒 内部機構:黒または青または緑
  マンモス、ゴルドス、ウルトラザウルス、ディバイソン

■大型ゾイドカラー(装甲強化タイプ)=装甲:灰 内部機構:黒または青または緑
  ゴジュラス、グスタフ、マッドサンダー

■技術革新が大きかった機体=青系が採用される
   ビガザウロ、サラマンダー、(部分的にゴジュラス、ウルトラザウルス)

■量産機ではないため、現地部隊のカラーがキットに反映された:ゴジュラスMK-II(限)

現段階では未分類:ベアファイター

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ここから更に掘り進めたい。
その中で、未分類の機体や、更に分類できているものも更に細かく定義できればと思う。

24部隊カラー
綺麗にまとまったが、ネプチューンのみ色が少し違う

通常、「装甲:銀 内部機構:黒」なのに、ここが逆の「装甲:黒 内部機構:銀」になっているのだ。
24ゾイドの種類が少ないのでこれは定義するのが難しい。

初期小型ゾイドで「陸軍と海/空軍で色の法則を変える」というパターンが見られた。
ネプチューンは他と違い水を強く意識した機体だ。なので、もしかしてそれゆえに色法則が違うのかもしれない。
とはいえ、なにしろ他に機体が居ないので推測の域を出ないのが歯がゆい。

余談だが、共和国24ゾイドの”次の機体”は、当時計画されていた。そしてそれは何とカニ型であった。

もしこの機体が完成する所までいっていたら、あるいは色法則も更に導けていたかもしれない。何とも悔やまれる。

ちなみにキャップは、全て共通して茶色がかった色をしている。

 

アタックゾイドカラー、初期小型ゾイド(陸軍)カラー、初期小型ゾイド(海/空軍)、初期MK-IIカラー、後期MK-IIカラー
これは既に綺麗にまとまっているので補足する必要はないと思う。

 

対抗機カラー
これも綺麗にまとまっている。ただキャップの色には差が認められる。
ダブルソーダのみ灰色キャップを採用しており、他は白キャップを採用している。また水色の色合いも厳密に言うと少し違う。

MK-IIカラーと同じように、登場時期の差だろうか?
ただ、実はダブルソーダとシールドライガーの出現時期はあまり離れていないのだが…。
まぁ少し疑問は残るものの、キャップや水色の具合はMK-IIカラーと同じように前期/後期で分かれていると考えたい。

 

重装甲スペシャル級ゾイド(前期)カラー、重装甲スペシャル級(海/空軍)カラー
これは既に綺麗にまとまっているので補足する必要はないと思う。

 

重装甲スペシャル級ゾイド(後期)カラー
カノントータスとスネークスだが、少し難しい。
カノントータスは装甲:黒、内部機構:緑。かたやスネークスは装甲:緑、内部機構:灰色。

緑を使っている所は同じだが、その使い方はだいぶ違う。

仮にカノントータスが、

こんなカラーだったら統一されているのだが…。

他に比較できる機体が不在なのが悔やまれる。残念ながら、重装甲スペシャル級陸軍機カラーは「緑を使う」という事以上は追求できそうにない。
キャップは共に黒という事で共通している。

 

ハイパワーユニット級カラー
装甲がライトグレーという以外はまだ謎が多い。いちど並べてみよう。

まず、クリアパーツの色から考えよう。ゴルヘックスのみ紫色をしている。
これは「クリスタルレーダーだから」だと思う。
紫にしたかったというより、クリスタルという紫色をした原料を使ったからその色にならざるを得なかったのだろう。

内部機構の色は全て違う。
コマンドウルフ:ミディアムブルー、ゴルヘックス:黒、アロザウラー:濃紺
この差は何だろう…。ただ全て違うので分類しようがない。
同様にキャップの色も違う。コマンドウルフ:黒、ゴルヘックス:青緑、アロザウラー:茶 をしている。
やはり全て違うので分類しようがない。
残念ながら、ハイパワーユニット級のカラーは「装甲:白」という所で留まりそうだ。

 

大型ゾイド(標準)カラー
マンモス、ゴルドス、ウルトラザウルス、ディバイソン。

装甲は黒で共通しているが、内部機構の色が違う。
マンモス、ディバイソンは緑であり、ゴルドスは黒。ウルトラザウルスは青だ。
ただウルトラザウルスの青は、「技術革新が大きかった機体=青系が採用される」という所で分類出来したので、この論から外す。
残る三機。
全て陸上でのみ運用できるゾイドである事が共通する。ならば全て緑で統一されても良さそうだが…。

大型ゾイド(装甲強化タイプ)カラーも併せて考えるとどうなるだろう。
ゴジュラス、グスタフ、マッドサンダー。

この内ゴジュラスは、ウルトラザウルスと同じく「技術革新が大きかった機体=青系が採用される」という所で分類したので、この論から外す。
残り二機。
グスタフは緑で、マッドサンダーは黒だ。どちらも、陸上でのみ運用できるゾイド。

緑=マンモス、ディバイソン、グスタフ。
黒=ゴルドス、マッドサンダー。

もしかすると、「緑=直接戦闘が主任務の機体」であり、「黒=指揮管理能力を備えた機体」なのかもしれないと思った。
ゴルドスは、そのレーダーを備えている特性上、後方からの指揮を担った事は想像に難くない。
マッドサンダーの司令塔は言うまでも無く、最前線で直接指揮間として運用できる機体だ。

大型ゾイドの内部機構のカラーは、
・陸軍機としての標準は緑
・指揮管理能力があるゾイドは黒
・技術革新があった機体は青系
という事で分類できたと思う。

キャップの色は難しい。
基本的に黒が多いが、ウルトラザウルスやマッドサンダーは灰色で、ディバイソンは緑だ。
灰色キャップは、もしかすると超巨大ゾイドにのみ採用されるカラーかもしれない。しかしディバイソンの緑は…?

基本は黒キャップで、500tを越える超巨大クラスは灰色で、ディバイソンのみ例外…。
例外は出てしまったが、基本としてはそのように結論付けたい。

 

幾つかの疑問は残ったままだが、ほとんどの機体は分類できたと思う。
最後に、まだ分類できていないベアファイターを考えたい。

ベアファイター。改めて何でこんなカラーになったのだろうか。
それを考えた時、「就役時期」が重要なワードになると思った。
このゾイドは、共和国軍が絶望的だった時代に登場した。

さてキットの色はおそらく「最も代表的なカラー」であろう。
とすればベアファイターの最も代表的なカラーは何か。
本機はデスザウラーに首都を追われた共和国軍が、ゲリラ戦で必死に抵抗を試みていた時期に登場した。
共和国ゾイドの中で、最も戦況が逼迫した時期に登場したゾイドと言える。

ベアファイターのひとつ前に登場したのはゴルヘックス、一つ後に登場したのはディバイソンだ。
ゴルヘックスはデスザウラーとほぼ同時に登場している。学年誌では首都陥落直後にその姿が確認できる。
ディバイソンはデスザウラーよりかなり後に登場している。ゲリラ戦が少しずつだが落ち着き、ようやく反撃体制が整った時に登場したゾイドだ。

だがベアファイターは共和国軍がもうボロボロの時に就役した。「超混乱期」に登場したゾイドだ。
就役当時、最も多くが配備された部隊といえばゲリラなど現地色の強い部隊だったと思う。
それゆえにこのような規則的じゃないカラーが代表的なベアファイターのカラーになったとすると、一定の納得はできると思った。

以上、苦しいようだが一応全機が考えられた。

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もう一度、先ほどより詳細に分類する。
今回は機体名を先に書き、分類する。

メガトプロス、バトルローバー、ネプチューン、サンドスピーダ
 24部隊カラー=強化装甲:クリアブルー 装甲:銀 内部機構:黒
 ※キャップは茶色。
 ※水上/水中運用可能な機体は装甲と内部機構の色が反転する。

ショットダイル、カマキラー、キャノッサ、シーバトラス、ハイパーシーザス、ウォータースパイダー、サラディン、クロスウイング
 アタックゾイドカラー=装甲:灰 その他:青

ガリウス、エレファンタス、グランチュラ、ゴルゴドス、ハイドッカー、スパイカー
 初期小型ゾイド(陸軍)カラー=コックピット:クリームホワイト ボディーフレーム:灰 その他:黒
 
※キャップは青。

アクアドン、フロレシオス、グライドラー、ペガサロス
 初期小型ゾイド(海/空軍)カラー=コックピット:クリームホワイト ボディーフレーム:灰 その他:青
 
※キャップは黒。

ゴジュラスMK-II(量)
 初期MK-IIカラー=装甲:白 内部機構:黒 武装:クリームホワイト

 
※キャップは黒。

シールドライガーMK-II、コマンドウルフNewType、ベアファイターNewType
 後期MK-IIカラー=装甲:白 内部機構:黒または青 武装:金
 
※キャップは白。

ダブルソーダ、シールドライガー、レイノス
 対抗機カラー=装甲:白、内部機構:黒 武装:白

 
※キャップ:前期型は灰色、後期型は白。

ゴドス、ガイサック
 重装甲スペシャル級標準カラー(前期)=装甲:ミディアムブルーまたは濃紺 ボディフレーム:灰

 
※キャップは黒。

バリゲーター、プテラス
 重装甲スペシャル級(海/空軍)カラー=装甲:濃紺 内部機構:クリームホワイト

 
※キャップは青緑。

カノントータス、スネークス
 重装甲スペシャル級カラー(後期)=緑を使用する キャップ:黒
 ※それ以外の色法則は不明

コマンドウルフ、アロザウラー、ゴルヘックス
 HIユニット級カラー=装甲:ライトグレー

 ※それ以外の色法則は不明
 ※キャップの色も自由

マンモス、ゴルドス、ウルトラザウルス、ディバイソン
 大型ゾイドカラー(標準)=装甲:黒 内部機構:黒または青または緑

 ※キャップは基本は黒だが超巨大ゾイドのみ灰色。ただし例外もあり。

 ※内部機構の色は、技術革新があった機体は青、指揮管理機は黒、それ以外は緑

ゴジュラス、グスタフ、マッドサンダー
 大型ゾイドカラー(装甲強化タイプ)=
装甲:灰色 内部機構:黒または青または緑

 ※キャップは基本は黒だが超巨大ゾイドのみ灰色。

 ※内部機構の色は、技術革新があった機体は青、指揮管理機は黒、それ以外は緑

ビガザウロ、サラマンダー、(部分的にゴジュラス、ウルトラザウルス)
 技術革新が大きかった機体=青系が採用される

ゴジュラスMK-II(限)、ベアファイター
 機体特性、あるいは就役時の状況により、現地部隊のカラーがキットに反映されている

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ここから更に少しだけ考える。
「緑」という色について言うと、共和国の陸軍機の標準カラーとしていいような気がする。
カノントータス、スネークスも緑だし、大型の陸上ゾイドも緑を採用している機体は多い。
とすれば、コマンドウルフやアロザウラーは疑問でもあるが…。

 

さて、今回は共和国のカラーを考えてみた。
かなり無理がある箇所も多かったと思うが、それでも一応は一定の法則性を見つけることができたと思う。

これは私なりの導きなので、更に洗練させた説、あるいは全く別の説なども、あれば是非お寄せ頂ければとても嬉しく思う次第。
さて、ともかく、現段階での法則は上に書いた通りだ。
次回は、暗黒大陸戦役時の共和国ゾイドも考えてみたいと思う。

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