電子戦機の重さ

今回も、前回のコラム(ゾイドの重さを考える)に続いて重量について。
ゾイドの重量は興味深い。一覧にすると更に見えてくるものがあるかもしれない。


こちらはメカ生体ゾイドの一覧。

 


そして機獣新世紀ゾイドの新型機の一覧。
※ブロックスは除く

全体的に違和感は少ないのだが、ゴジュラスギガの軽さが際立っていると思う。

あの大きさで、わずか200tしかない。
倍の400t位でも良かったと思う。パワフルな印象が薄い。まぁ、古代チタニウムが軽いという事だろうか。

ベアファイターも軽い。

ドッシリした四足機だし変形機構もあるし、アロザウラーより重そうに見えるのだが。
ブラキオスも体格からすればもうちょっとありそうに思える。あんがい装甲が薄いのかもしれない。

逆に、重いと思ったのはブレードライガーだ。

124t。ジェノザウラーより10t以上も重い。
シールドライガーMK-IIと比べると14tも重い。シールドライガーにキャノンビーム砲2門とゴジュラスキャノン1門をつけた位の重になっているとは。
それで305km/hを出すのだからオーガノイドシステムは凄い。

思うに、ブレードライガーの最高速度というのは背中のブースターを最高にふかした時に出る数値だろう。
これはエネルギー消費の極めて大きい、飛行機で言うとアフターバーナーを使うような瞬間だと思う。
ブースターを使用しない通常時の(脚だけの)速度なら、シールドライガーとどっちが速いのだろうか。

重量面でみれば、ライトニングサイクスは65tで軽量化に腐心した事が分かる。あのサイズでこれは軽い。
比べると、シャドーフォックスは割と重い。52tというのはコマンドウルフやライジャーよりも重い。マルチウエポンラックの構造が複雑だったのだろうか。

他は、凱龍輝がバーサークフューラーより軽いのが意外だと思った。だが、この機体は一応は共和国軍の開発となっているが実質的には帝国・共和国の共同開発だと思う。
両軍の技術の良い部分を融合した結果、高性能と軽量化を達したのだと思う。

 

単一の機体でなく、傾向も見えてきた。一覧を見て気付いたのは、電子戦機は重いという事だ。

ゴルゴドス:13.3t

これはほぼ同じ体格のハイドッカー(7.9t)よりかなり重い。

ゴルドス:199.0t

マンモス(145.0t)と比べれば明らかに重い。
…ただ、捕捉するとこれはマンモスは軽いという事情もある。ビガザウロ(132.5t)からあまり変化していない。
マンモスは「重量甲型」とも言われるが、小型砲程度しか防げない薄いものなのだろう。

ゲーター:19.9t

比較対象がないので分かりにくいが、あの小さな体格でプテラス(21.0t)やゴドス(23.0t)に近い重量なので重いと思う。
この数値はシュトルヒやダブルソーダよりも重い。

ディメトロドン:156.0t

これは驚異的に重い。体格からは想像できない数値だ。
サーベルタイガー(78t)二機とディメトロドン一機が同じ重量だなんて信じられようか。

ゴルヘックス:58.8t

重砲を持ったブラックライモス(56t)やカノンフォート(55t)よりも重い。これはけっこう凄い。
ゴルヘックスは同クラスでは二番目に重い。
なお一番重いのはアロザウラー(62t)だが、これはちょっと謎だと思う。そんなに重そうには見えないのだが…。

ざっと電子戦機の重量を並べてみた。
傾向として重い事が分かると思う。

初期の中では、あんがいガリウスが12.5tと同クラス内で言えば重い方だ。背中の通信アンテナが重いのだろうか。
また、エレファンタスも17.7tなのでとても重い。ゴルゴドスよりも重い。
初期のレーダーなので過度に重かったのだろうか。
エレファンタスは体格だけで言えばハイドッカーよりもかなり小さい。
尾は短いし鼻もないので本来はもっと軽い筈だ。それなのに17.7tにも達しているとは驚きだ。

ゴルドスは電子戦装備に加えて105mmキャノン砲があるからあの重量に達したのだと思う。
それでも、199tというのはやっぱり驚異的だ。性格がもう少し荒っぽければ、重量を活かした強引な戦法で小型機相手に無双もできそうだ。
臆病な性格でそれができなかった事が悔やまれる。

ディメトロドンの驚異的な重さは何度見ても驚く。
そういえば体当たり(?)でゴルドスを横転させているシーンがあった。
あれも、156tという重量がなせる業なのだろう。

 

上の一覧では、ひとつ省いた電子戦機が居る。
ダークスパイナーだ。

このゾイドは軽いなと思った。

バーサークフューラー:127.0t
ダークスパイナー:118.0t
ジェノザウラー:112.8t

同クラスの大型ゾイド相応の重さに留まっている。
電子戦機は重さの傾向から考えると、背中のジャミングブレードはもう少し重くなりそうな気もする。
ただし、本機の電子機能はレーダーや通信ではなくジャミングだ。だから全く新しい構造なのかもしれない。
ダークスパイナーのジャミングは謎が多い装備だ。重量から謎にアプローチしても面白いかもしれない。

そんなわけで、今回は重量を一覧にしてそこから考えてみた。
重量を深く見ると面白いものがどんどん見えてくる。今回のコラムは軽く触っただけに過ぎない。まだまだ色んなものが見えてきそうだ。

Back
index

inserted by FC2 system